RSGT2020 Day2

続きましてDay2です。

スクラムフェス札幌2020の宣伝

Akiさんがスクフェス大阪のステッカーを用意していたのを見て、札幌チームも用意すれば良かったと後悔しました。とりあえずできることを考えて夜中に簡単なチラシをカラーで作りました。 クマとサケの絵はアジャイル札幌のデザイン担当のいづいづ作のものです。絵が上手いってすごいですよね。しかもこれマウスで書いたんですって。天才かよっ!!

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スクフェス札幌のチラシ

貼る場所は目立たないといけないということでA3のチラシを人が通る他に掲示物がないところにしました。またA4の方はトイレの個室の中に貼りました。ここも何もない空間なので目立つし、一日一回くらいは訪れる神聖な場所ということで決めました。

結構反響があって嬉しかったです。

夜中に「はちきょう」のつっこ飯(イクラ丼)の写真を見ていたら、このイクラ達ってめちゃくちゃギャザってない?というアイディアから、いくら丼を採用してみました。 本当はイクラムフェス札幌というタイトルに変えようと思ったのですが、やりすぎ感があったのでお蔵入りしましたw

Team-Based TEAM - 会社を越えるチーム -

昨年、驚きのチーム移籍を実現した及部さんのセッション。
今回は「チームの死」について考えるというタフクエスチョンを投げかけられましたので、自分も考えてみました。 チームは複数のメンバーによって成り立っていて、そのメンバー全員がチームと認識していることがチームが生きている条件なのかなと思いました。 たとえ一人でも「このチームでは無理」となった瞬間に「そのチームはすでに死んでいる」のだと思います。ここらへん恋愛と似ているのかなと思います。
またタックマンモデルにおける4つのステージを連続的に実施できた割合が2%というのがかなりびっくりしました。
自分のチームも今ストーミングを繰り返している気がするので、全てが考えさせられる内容でした。 speakerdeck.com

RSGT2020 Day1

さて、Day1です。

スタッフの目標

『ケガなく、無理なく』 毎朝必ず言われていたこのフレーズ。言葉と実行委員の皆さんの行動が結びついているので、気持ちにゆとりができたように思います。知行合一って重要ですね。安全を必須とするまさにモダンアジャイルを体現したイベント。

ご飯の流れ

ご飯はホワイエに並べるということだったのですが、400人がこの空間にはいるのが想像ができなかったです。分からないなりに人の導線を考えて机の配置をしました。コーヒーを頼む人はここに並んで、そのあとお弁当を取るとか。その場のスタッフみんなで意見を出して決めていきます。初めてなので決めすぎないこと、実験しましょうという感じで決めたのが印象的でした。自分もうまく人が回るように養生テープで矢印を作ってみました。
さて実際に人が来たときに観察してみました。 最初のうちは見てくれる人がいて回っていましたが、人があふれるようになったときに人が多すぎて矢印が見えなくなりました。なんということでしょうwww
ただDay1こそ混みましたが、Day2以降は参加者に経験値がたまったのか、めちゃくちゃスムーズに流れました。みんな凄いっ!

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矢印

スクラムショーワークショップ

部屋担当になっていたスクラムショーのワークを見ていて思ったところです。
スクラム導入を説明する寸劇をスクラムで作る、というメタな感じが面白いです。 スクラムのワークは分担作業もできちゃうお題が多いと思いますが、今回のお題の寸劇は単純な分担作業ができなものでした。外から観察しているとチームで対話をしながら作り上げていく感じが良かったです。またスクラムのメリットを説明するために、それぞれが思っているスクラムの良いところを話し合うことで、色々な気づきがありそうでした。 あるチームは居酒屋での一幕を再現していて、最終的にはビールの小道具を作ったりしていました。かなりいい雰囲気をだしていていました。

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いい雰囲気のビール

スイーツ

途中で出たスイーツがこれまためちゃくちゃ美味しかったです。

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美味しかったスイーツ

RSGT2020 Day0

毎年の楽しみであるRSGT2020ですが、来るべきScrumFestSapporoの準備のために今年はスタッフとして参加しました。 札幌からは自分を含めて昨年比で倍の8名参加しているので札幌での報告会も楽しみです。
スタッフとして気づいたところや、セッションで気になったところを忘れないように書いておきます。

まずは準備のDay0です。

スクラムマスターは付箋を常に持ち歩く

14時に続々と集合する運営メンバーと当日スタッフ。準備のやることが見えないからカンバンを作りましょうと誰かがいいました。さすがスクラム愛する人々。しかしカンバンには付箋が必要です。このたくさんの荷物のどこかにはあるはず。

そのとき一人の運営メンバーが付箋なら持ってるよと差し出しました。 とりあえず集まりましょうくらいのときに付箋を持っていることにかなり衝撃を受けました。
スクラムガイドにはスクラムマスター7つ道具の一つに付箋が入ることは間違いなさそうです。
付箋の他にはマステ、ペン、養生テープ、カッターを3日間でよく使った印象です。

下の写真は大阪のAkiさんのサイドバッグ。 オシャレ美容師みたいでカッコよかったです。自分もSFSの時にはサイドバックにいろいろなものを忍ばせておこうと思います。

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Akiさんのサイドバッグ

会場を回る

毎年実施していた品川の会場ではないため、会場の部屋などの位置関係を把握することが一つ重要だと考えました。スタッフとしても”会場ツアー”を実施してもらい一通り回りましたが、そのあと一人でも2周くらいしました。とりあえずは部屋の位置とトイレの位置とイベントがどこで行われるかをイメージして、タイムスケジュールと合わせながら見ていく感じです。
EAST / WEST という部屋名はオシャレなんですけど建物の中だと直感的じゃないんですよね。光の間、闇の間とかの方が理解性が高まると思いますw

ギャザる

準備も一通り終えて、前夜祭会場のWizへ。 実行委員、スポンサー、スピーカーが集まって、すでに熱狂の祭りは始まってました。
国籍や人種も違う人、初めて会う人、久しぶりの人といろいろ話ながら、札幌でもこういう雰囲気がやりたいんだよなぁと考えていました。 2014年のCSM同期のちょなさん(スタッフ)と半谷さん(スピーカー)もいて、いつも同期会ができるのも楽しみになってます。
川口さんが「やっぱり一番はこの『ギャザる』感じだよね」と話していて、いつになっても本質が変わらない集まりは素敵だなぁと思いました。

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同期のちょなさんたちと。

チワワ用の温度計

ソフトウェアテスト技法練習帳について、ka'sさんという方がTwitterでこんな感想をくれました。
示唆に富むツイートだったので同値分割担当として考えてみました。

簡単そうなチワワ用の温度計(練習帳1.1)ですが、ka'sさんの指摘のとおり、いろいろなテストを考えると実はたくさんあるんですよね。パッと思いつくだけでも以下のようなものがあります。(分類のために品質特性を使ってます)

機能適切性
・温度によって表示メッセージが変わるか ★
機能正確性
・センサーの温度が誤差の範囲内か
・温度上昇と表示の遅延はxx秒以内か
ユーザインターフェース快美性
・見やすいか (色や文字サイズなど)
・愛されるデザインか(チワワの飼い主に受け入れられるか)
回復性
・一旦-30度〜50度になっても壊れないか
資源効率性
・電池の持ちは良いか

今回の問題は★のとこだけに着目していて、テスト全体のほんの一部ということが分かります。 練習帳の問題を解く時にこの問題以外のテストは何があるかなーとか考えると、全体と問題のテストの位置関係を俯瞰的に把握できると思います。
総合問題なんかも良いトレーニングになると思いますので挑戦してみてください。

宣伝

ソフトウェアテスト技法練習帳 本日全国書店で発売です! 楽天さんでも売ってます。 item.rakuten.co.jp

2019年のソフトウェア系のふりかえり

2019年も終わりに近づいたということで、ソフトウェア関連のイベントをアジャイル系の活動とソフトウェアテスト系で分けて、ふりかえりをしてみます。

アジャイル系の活動

アジャイル札幌のイベントもここ1、2年で多くなりました。これ以外にも読書会がコンスタントに実施されていて、人や情報がつながってきている感じがあります。前のイベントのxxを実施してみましたというのがとても励みになっています。
今年も道外からたくさんの著名な方に講師としてきていただきました。本当にありがとうございました!! アジャイル札幌はとても恵まれているコミュニティだと思っています。

ソフトウェアテスト系の活動

テスト系のアウトプットとしては、State of Testing 2019とテスターちゃんの翻訳のお手伝いをしました。 翻訳はまだまだスキル不足が強いです。。。英語頑張らねば。。。
あとは東北のメンバーと一緒に出した『ソフトウェアテスト技法練習帳』ですね。産みの苦しみはかなりのものでしたが、とりあえず年内に出せて良かったですw 来年は練習帳を使った勉強会を実施しようと思っています。

来年に向けて

それ以外にもいいITで話せたり、ゆるWebとコラボしたりと面白いことも増えました。
来年もスクフェス札幌2020が待っているのでエンジン全開でいきます!

イベント一覧

  • 2019-01-09 スクラムギャザリング東京[参加]
  • 2019-02-22 スクラムフェス大阪[参加]
  • 2019-03-01 スクラムギャザリング東京の報告会
  • 2019-03-15 プロダクトオーナーについて詳しく知りたい!
  • 2019-03-16 Agile Japan 2018(年度) サテライト<札幌>
  • 2019-03-27 JaSST'19東京
  • 2019-04-25 『管理ゼロで成果はあがる』アクティブ・ブック・ダイアローグ® 読書会
  • 2019-05-31 JaSST'19東北[Speaker]
  • 2019-06-06 ソフトウェアシンポジウム@熊本
  • 2019-06-15 TDDBC札幌2019
  • 2019-07-20 大阪粘土の陣[Speaker]
  • 2019-08-24 正しいものを正しくつくる 出版記念 〜 基調講演&ABD読書会 〜
  • 2019-08-25 いいITつながる交流会[Speaker]
  • 2019-08-30 JaSST'19北海道
  • 2019-09-05 看護師さんと心理的安全性ゲーム[参加]
  • 2019-09-06 心理的安全性ゲームを楽しむフライデーナイト
  • 2019-10-25 カンバンゲーム ーカンバンをもっと上手く使おうー
  • 2019-10-26『ザッソウ 結果を出すチームの習慣』- ABD&著者講演
  • 2019-11-01 テスターちゃん作者と学ぶテスト入門
  • 2019-11-02 JAWS FESTA 2019 SAPPORO[参加]
  • 2019-11-17 いいIT交流会 ブロックチェーン[参加]
  • 2019-11-23 TDDBC仙台[参加]
  • 2019-11-30 システムテスト自動化カンファレンス2019[参加]
  • 2019-12-18 探索的テスト勉強会 with ゆるWeb[Speaker]
  • 2019-12-21 紙粘土スクラム 2019[Speaker]

OUTPUT等

紙粘土スクラム@札幌 冬の陣

2019年も札幌で紙粘土スクラムを実施しました。 内容はちょっとずつバージョンアップしています。

今回は初心者も多かったので、手を動かすことを重視して進めました。 説明もそこそこに2チームに分かれて紙粘土の動物園を作りました。

今回も様々な障害を乗り越え、4イテレーションを回しきって、ステークホルダーが納得する動物園を作ることができたと思います。 (詳しくはネタバレになるのであまり書いてません)
庄田さんのステークホルダー役が凄すぎて、みんな完全にビビッてましたね(笑

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Aチーム

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Aチーム成果物

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Bチーム

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Bチーム成果物

イベント後に考えたこと

イベント後になりますが、参加者の渡辺さんのFaceBookで気になる箇所がありましたので考えてみました。

最後に全体のふりかえりの段階で、一緒にチームとなったメンバーから 女性メンバ『楽しくなかった(途中から作ればいいんだ、作ればいいんでしょ?ってなった)』 という発言が飛び出した。

仕事は楽しいの?楽しくないの?どっちなんでしょう。 今のところの自分の考えを書いておこうと思います。

ものづくりにおいてまったく同じものを作ってないという状況においては、作ったものがこれでいいのか不安になることがあると思います。 その不安を取り除く方法は色々ありますが、一つはチームの中での対話ではないでしょうか? 自分は1スプリントの中で対話をしながら認識合わせをする、困ったことがあったら相談するということが必要だと思ってます。

ほら!チームの障害を取り除く役目のスクラムマスターがいるんだから相談しないと! 航海におけるコンパスと同様に、チームメンバーと『合っている』という認識合わせをすることで不安なく仕事を進めることができます。

TDDのグリーンのように、『いいよ。あってるよ』と教える人にワタシハナリタイ。

紙粘土スクラムの依頼はこちらまでどうぞ ↓
agilesapporo@gmail.com

受動態 or 能動態 ②

反響が良かったのでもうちょっと書いてみました。
今回は受動態と能動態のメリットを考えてみようと思います。

受動態のメリット

英訳がしやすい

会社によっては書いたテストケースを翻訳することもあるのではないでしょうか? 主語をはっきり書く英語では受動態はそのまま訳せることが多いです。

チャートが表示されること => A chart is shown.

一方、能動態では主語を補完し、下記のようになります。

チャートを表示すること => System shows a chart.

これだとSystem、System、SystemとSystemが連呼されてしまいますね。

ただし英訳については論文の最近のトレンドは能動態みたいです。ここらへんの記事も面白かったので時間ある方は是非どうぞ。
2014年の記事なので少し古いですが。
https://www.editage.jp/insights/using-the-active-and-passive-voice-in-research-writing

能動態のメリット

文がシンプルになる

能動態のメリットといえばこれですよね。
~されると書くよりも、~すると書いたほうがシンプルでスッキリします。

自分たちが作ってるぞ!感がでる。

当たり前ですが、受動態より能動態の方が自分事のイメージが強くでます。
「チャートが表示されること」より「チャートを表示する」と書いた方が自分たちのシステムがチャートをコントロールしている感がありますよね。

最初にも書いた通り自分はどちらでもいい派なのですが、自分やチームの中で指針などがあると書きやすい&見やすいと思います。