あるノルウェーの大工の日記 読了
会社の上司から借りたノルウェーの大工さんの本を読みました。 ある大工さんが屋根裏の改築をしていく様子を書いたものです。 語り口は素朴な感じながら、仕事の進め方、チームというもの、お客さまへの信頼感の構築の方法などソフトウェアに共通するコトが書かれています。 特にDIY好きな自分にとっては、大工さんの仕事や思考の一面を知る楽しみも含めて、最後までワクワクしながら読むことができました。
- 作者: オーレ・トシュテンセン,牧尾晴喜,リセ・スコウ,中村冬美
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2017/09/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大工道具は私の分身のようなものだ。道具を大切に扱うことは、大工という職業、仕事そして自分自身に対する敬意である。(P7)
道具を大事にするって重要ですよね。
職人、おして職人技(クラフトマンシップ)そのものには、ある程度の自由や裁量が必要だ。それがあって初めて、消費者が製品の美しさや機能性を享受できるようになる。(P79)
余裕、ゆとり、自由、言い方は色々あるかもしれませんが、それが製品の美しさや機能性に繋がる。ここらへんもソフトウェアと一緒だと思いますが、今のプロジェクトでは余裕がないのが実情です。
作業現場が整理整頓されると、作業効率が上がり、より安全になる。それに仕事に行くのも楽しくなる。(P161)
DIY作業のときは特に感じます。道具が行方不明になって探す時間は本当に無駄だと感じますし、めちゃくちゃイライラしますw
私たちは一つのチームとして働いているが、必ずどちらかがリーダーとしての責任を負う。(P204)
責任を押し付けあっているチーム、リーダーは居ませんか?(笑
自分の限界を認めるのは職人にとって最も重要なことだが、これについては実際に作業をしながら学んでいくしかない。弟子に口頭で教えることはできるが、その弟子も結局は時間をかけ経験を積みながら実感していくのだ。失敗することは、自分の限界を知るためにも大事だ。良い職場とは、失敗を許してくれて、しかもその失敗が大きくなりすぎないように、うまくカバーしてくれるようなところだろう。(P209)
失敗を許してくれて、大きくなりすぎないようにするっていいですよね。
私は細かい作業が発生する度にさっさとやってしまう方がいいと考えている。ちまちまとした手作業を長々と続けることは少々退屈なので、分散させたほうがいい。(P236)
これは耳が痛いので、退屈な作業もパパッとやる癖をつけたいところです。 が、性格上、、、うまく行かないことも多いんですが、、、