テストの現状調査レポート2020

翻訳チームの一員として毎年翻訳しているテストの現状調査レポート2020が出ました! 今回で7回目で世界のテストエンジニアに関する調査結果が載っています。

個人的に面白かったところをピックアップします。

テスターの年収

注目はとにかくアジアです。 10年以上のテスターは$95Kとかなり高くなっています。 2019年は$48Kだったので倍くらいですね。若干調査が偏った可能性もありますが、高くなっているのは間違いないでしょう。 アジアの集計には日本も入っているはずですが、それ以上に高いところ(たぶん中国)があったということだと思います。

日本のテストエンジニアの給与が456万円ということで日本とも倍くらいの開きがありそうです。日本でテストやQAの技術をもって、英語のスキルがあれば10年目くらいで1000万は目指せるのかもしれません。

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テスターの年収

組織内の開発スタイル

これも毎年気にしていますが、アジャイル/アジャイル的が89%とウォーターフォールが32%となってます。テスト側からの切り口で見ているので、そこそこ信頼できる数字だと思います。

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開発スタイル

CI/CDとの関わり方

46%の回答者が積極的に関わっているとのことです。
これからもテスターがCI/CDに積極的に関わっていくのだと思いますので、来年もこの指標は要チェックです。

テスト技法と方法論

こちらは探索的テストが84%と大きくなってきます。複数回答ありで、スクリプトテストの割合も高いので色々使い分けているのだと思います。もう少し掘り下げれるとさらに面白そうですね。

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テスト技法と方法論

スクリプト化/自動化

機能テスト、リグレッションテストとCI/CDは安定の感じです。
それに加えて、単体テストが増えてきてます。テスター向けの調査なので、テスターが単体テストも担当するようになってきている流れだと思います。

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スクリプト化/自動化

他にも興味深い情報が沢山載ってます。テスターじゃなくても楽しめると思います。
ダウンロードは下記からどうぞ♪
http://qablog.practitest.com/state-of-testing/
Download report in Japanese: ダウンロード より

TOPページにはこちらも翻訳を手伝ったテスターちゃんが載ってます。

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テスターちゃんを持っている