探索的テストの「奥に続く道なき道の見つけ方」

前回のエントリ "探索的テストの「オポチュニティ」を意識する" で書いた「奥に続く道なき道」の見つけ方を書いていきたいと思います。

突然ですが、もし皆さんがハンターだとしたらどうやって鹿を探しますか?
街中にいれば鹿そのものを見つけられるかもしれませんね。森の中だとどうでしょうか?見つけやすそうなツノを探しますか?

層雲峡の鹿

いえいえ、鹿の痕跡を見つけるんですよ。

木が齧られている、フンがある、笹が倒れた後がある、雪の上に足跡がある、これらは重要な手掛かりになります。フンや雪の上の足跡をさらに詳細に観察すると、いつ頃居たのかという情報を得ることもできます。

探索的テストもこのハンティングと同様です。探索的テストは探索的ハント。もちろんバグそのものも探しますが、バグに繋がる手掛かりになるものも同時に探します。自分はそれを"違和感"と呼んでいます。この違和感が奥に続く道の手がかりになります。

違和感という言葉ですが、トリプルハンタークラスの探索的テスターであるmiwaさんも使っているので問題ないでしょう。

miwaさんの「違和感のつかまえかた」は年に数回は見返すブログです。探索的テストをする人は是非読んでください。

miwa719.hatenablog.com

実際にソフトウェアを探索しているときに受ける違和感とは何でしょうか? これは色々あると思いますが、例えば、、、

  • 同じアプリのA画面とB画面でダイアログの出方が違う…
  • 変更されていないはずなのに、画面のレイアウトが変わっている…
  • いつもよりアイテム一覧が出るのが遅い…

さて、次回はここらへんの違和感を含めた探索的テストのモデルを紹介します。
最近やっと自分の中でモデル化することが出来ました。