カンバンゲーム
10月のアジャイル札幌のイベントは豪華な2本立てですw
10/25にやっとむさんが来札してくれて、カンバンゲームを実施しました。
やったこと
サイコロを使いながらタスクを消化していくというゲームです。
- 最初は"ToDo"、"Doing"、"Done" のシンプルなスタイルのカンバン。
- 慣れてきたら、"Doing"を"設計"、"開発"、"テスト"に分けたカンバン。
サイコロだけだと運の世界ですが、実際の現場であるようなハプニングやラッキーなことが書かれたチャンスカードがあり、これがまた盛り上がるんですよね。
カンバンゲームのSlideShareはこちら。
https://www.slideshare.net/yattom/ss-37785081
カンバンゲームでの学び
一つひとつ仕事を終わらせることが大事
これは人のリソースではなく、フローに着目しているという説明でした。マルチタスクにしないコツはそもそも始めないことだということもWIP制限の話を聞きながら考えていました。
チームメンバーのスキル、得意分野の把握すると問題に対処しやすい
カンバンゲームではチャンスカードの一つであるソリューションカードという種類のカードを持つことができ、問題が起きたときにチームの誰かのソリューションカードで対処していきます。 このとき、チーム全員で考えて解決策を導きだしました。自分の得意分野・不得意分野は把握していると思いますが、他のチームメンバーのスキル・ソフトスキルも把握しておくと現場の問題にも対処しやすいと感じました。 自分から頼むと断れれるけど、Aさんから頼むとなぜかやってくれる、なんてのも知っておくといいのかもしれませんね。
ゲームとリアルのつながり
自分達のチームはテスト工程のときに「仕様が分からない」というプロブレムが出て、リアルだなぁと感じました。またそこから実際の現場だとどうしたらいいんだろうみたいな話に繋がりました。他のメンバーがどう考えているかやどうアプローチしていけばベストなんだろうとワイワイと盛り上がりました。 やっとむさんのセッションにもふりかえりの時間が取られていますが、ゲーム自体にも現場とつながりを持たせるような仕組みが入っていて、それがとても素敵だなぁと思います。
やっとむさん、今月もありがとうございました! 会場を提供してくれたメンバーズエッジさんありがとうございます!オシャレな環境で最高です。
TDDBC2019札幌開催!
TDDBC2019札幌が終わりました。 最近アジャイル札幌のイベントは神回が続いている気がしているんだけど、今回も凄かった。。。
内容はしょーださんのブログにお任せして、自分は裏話など。
@t_wadaさんのスタンド(ワイルド・サバンナ)のスタンドについて
TDDBCをやろうと思ったときに思いついてしまった「スタンドのスタンド」というパワーワード。どうしてもやりたかったのでしょーださんに運営のメインをお願いしてスタンドのスタンド作成を実施することにしました。 ボード自体は素材の透明度、質感、剛性などがピッタリのポリカーボネートというものを使います。
苦労したところは立てるところ。 立たないスタンドはスタンドではない!! でもなかなか立たないんです。。。 結局垂直ではなく80°の角度を付けることで安定しました。皆さんも作るときは80°で角度つけるとスタンドのスタンドを作ることができると思いますのでやってみてください。
ということで、@t_wadaさんの「なん、、、だと、、、」投稿が1000いいねを超えることができて満足ですw
なん……だと……!?#tddbc #agilesapporo pic.twitter.com/H9o6BrKjBD
— Takuto Wada (@t_wada) 2019年6月15日
TDDの意味の変化について
@t_wadaさんの講演で開発者目線と品質保証目線でのテストコードの違いについてお話ししてくれました。
自分が5年以上前に@t_wadaさんに質問したときはTDDは開発者のものであり、品質保証とは関係ないという回答をもらいました。たぶん品質保証って言っちゃうと品質保証おじさんが湧いてくるからでしょうね。。。
でも、今回はこのテストは開発者としてはいいけど、品質保証としては足りないというように目線の違いによる話をキチンとしてくれています。開発者としては品質保証の話が分かるし、品質保証の人(テストエンジニア)にはこれくらいのテストで開発ができるんだというのが分かります。お互いの立場の違いを認めるのことが重要だと思います。
ここをキチンと考えれると、テストコードを2度おいしい状態で使うことができるということですね。
井上さんのマサカリ
札幌の参加者も慄いてた仙台の井上さんのコードレビューについてどういうところをポイントに見ているのか聞きました。
お題の作者でもあるので自分だったらこういう風に書くということがあって、それと違うことがあるところを深く掘っていく感じとのことでした。
本当は光って見えるんでしょ?って問い詰めたんですがそんなことはないと言われました。(ほんとかなw)
でもあのレビューは本当に凄くて、色々なことを濃密に考えているのを垣間見れます。
大好きな仙台の友人を札幌の皆さんに紹介できて良かったです。
感謝
@t_wadaさんはもちろんのこと、仙台の井上さんや運営のメンバー、そして熱い参加者によって今回も素晴らしいイベントになりました。本当に感謝です。
普段のイベントに比べてキャンセルの人が多かったのが少し気になったことです。もし不安だなぁということでキャンセルした方がいれば、次回はちょっと勇気を出して会場まで来てもらいたいと思っています。会場についてもらえば、スタッフが最大限のサポートをします。
のっぴきならない用事で来れなかった人は、今回のTogetter を読んで、そして次回は必ず参加してくださいね!
JaSST'19東北で同値分割のワークしてきました
今年で7回目となったJaSST東北に実行委員として参加しました。 2013年に立ち上げてから早7年。立ち上げたときはバタバタ過ぎて、ここまで来れるとは想定していなかったけど大分遠くへ来たなぁと改めて思いました。
ソフトウェアテストの練習帳
今年はなんと本を作っちゃいました! 実行委員メンバーで半年以上かけて作り上げた約250ページのソフトウェアテストの練習帳です。 いやー 本当に凄い仲間だと思いますが、若干オカシイ気がします(褒めてる)。そしてみんなで作った本が手に取れるってとっても嬉しいことということに気づきました。
同値分割法・境界値分析のワーク
本会では同値分割のワークを担当しました。「基本にして究極」と呼び名が高い同値分割法について自分なりに伝えたいことをたくさん盛り込みました。自分が気になっていたことの一つに『同値分割と境界値分析が一緒に使われ過ぎ問題』というのがありました。
そのため、そこを解消する離散系の同値分割のワークを厚めにいれました。解説はもう少し丁寧に実施した方が良かったかなというのがちょっと反省点です。
おやつを分ける
そうはいっても色々考えて作成した問題より、アイスブレイク的なノリで入れた「おやつの同値分割」がとっても盛り上がりました。 こんなの↓
参加者の皆さんは色、形、味、転がるかなど様々な観点で同値分割をしてくれました。もちろん唯一の正解はないです。あるのは自分がどういう風に考えたか、そしてそれに沿ってどうグループ分けをしたかということですね。基調講演をしてくれたコヤマンの「唯一の正しい答えなんてないんだ。自分の頭で考えて、そして決めなさい」というメッセージとリンクした感じがしました。
練習帳のこれから
いまのところ練習帳はJaSST東北に参加してくれた人しか持っていませんが、この後どう取り扱っていくかを実行委員で考える予定です。 既に会社で使いたいと言ってくれてた人が居たりと、需要ありそうなのでしっかりと考えていきたいと思います。 毎年練習帳を使った新人教育を頼んでくれる企業とかいると嬉しいなーと妄想しています。
そんじゃーね!
紙粘土スクラムの半日ワークショップ
アジャイル読書会繋がりの内藤さんから相談を受けて、アジャイル札幌が誇る紙粘土スクラムの半日ワークショップを実施しました。 参加者は内藤さんのチームメンバー6名と講師側としてしょーださんとnemorineです。 今回も様々なドラマがありましたw
ワークショップの変更点
4月から同じチームでアジャイル開発をするということを前提にワークショップをデザインしました。運営として今回変更したところは以下です。
- POのロールとやることを変える
- 動物園のビジョンを最初から提示する
お題
今回作ってもらった動物園は『親子で楽しめる動物園』です。 最初はメンバーが遠慮気味なためチームとしてバラバラな感じがしましたが、スプリントを回すごとに少しずつカイゼンしていき、チームとしてまとまっていくのを感じました。
スプリント
スプリントの簡単なイメージはこんな感じです。
【スプリント1】 プロダクトバックログの受け入り基準(完了基準)が曖昧なため、分担などが上手くいかない。POもスクラムマスターも上手く動けていない。 動物は完成するが、2頭作ったポニーのサイズが全然違うという問題発生。黒王号と言いたいとこだったが、大きい方は白かった。ペンギンは可愛くできていた。
【スプリント2】 POが実装中に顧客とやりとりしながら上手く動くことで受け入り基準(完了基準)を明確にできた。外から観察していると粘土で動物を作っている人が2人しかいない。迫力のあるシロクマ(ちょっとコアラ似)ができた。
【スプリント3】 チームに発生したアクシデントもギリギリ乗り越えた。スクラムマスターが全体を見れるようになり、チームの動きが改善されてきた。象の色はグレーと言っていたのに白で作ってしまい、顧客からはグレーでお願いしますとの依頼を受けた。おしいw。疲れが見える。。
【スプリント4】 チームとして見積もりは明確にやっていないが、頭の中ではイメージできている。作業分担もある程度終わって、実装中もお互いに声をかけながらイメージの共有や情報を補完しあっている。スクラムマスターは象を完璧に仕上げつつ、要所で指摘を入れる。他も分担しながらライオン、モルモットを作っていった。
スプリント4で作った動物達の品質、スピードともに最高でした。メンバーがロールを意識して動くことでこんなにチームとしてのアウトカムが変わるっていうのをチームのメンバーも自分達も体験した瞬間だったと思います。
ふりかえり
最後はFun/Done/Learnでふりかえりをして終わり。
『いままでは要件を決めた後はあまり手をかけなかったけど、スクラムでは沢山関わっていかないといけないことが分かった』とPO役の方が言ってくれて、グッときました。良かった!!
かなり時間オーバーして参加者は疲労困憊だったけど、しょーださんと自分で伝えたいことは伝えれたと思います。
チームとしてのスタートダッシュに少しでも貢献できればうれしいですね。
もちろん運営側もめちゃくちゃ勉強になりました。
自分としての反省はチョコを忘れたことです。次回はロイズを用意します ><
紙粘土スクラムをご希望の企業様は以下のページからお問い合わせください。
アジャイル札幌 | Doorkeeper
モブテストのハジメ
RSGTでの講演やアジャイルジャパン札幌サテライトについて検討していく中でモブという働き方を意識するようになりました。面白そうなので、2月からチームにジョインしたKさんともう一人のエンジニアの人と3人で会社内でモブテストをやってみました。
今回のテストはHDDのRAIDのテストでディスクを引き抜いてステータスが取れるかどうかを確認するというものです。もちろんRAIDの仕様上ホットスワップには対応しているとは知っていても、動いている状態で初めてHDDを抜くときは緊張しますよね。
今回意識するようにしたのは、対話を多くすることです。新しくジョインしたため分からないことが多いと思ったので小ネタや周辺の話も含めてお話しすることを心がけました。個人的には座学より、知識と体験を同時に学んでいく方が学習効果が高いと考えているからです。Kさんからも質問があったり、もう一人のエンジニアからの情報共有もあって盛り上がりました!
情報の共有だけではなく、「このHDDは思った以上にスッと抜けますね」「もう少しグッと刺さっている感が欲しいね」みたいな感覚の共有もできて面白かったです。
今回は試験仕様書に沿ったテスト(スクリプトテスト)をモブでやってみました。みんなでワイワイしながら新しいテストを試していくという探索的なモブテストとはちょっと違いますが、新しいチームメンバーへ周辺知識を伝えるという当初の目的は達成できたと思います。
これからもちょっとずつ実験していこうと思います。
熱かった!スクラムフェス大阪
スクラムフェス大阪に札幌からアジャイル札幌の運営を担っている4名のエンジニアで参加しました。 もちろん話を聞くこともそうですが、秋に実施予定の札幌のスクラムイベントへのヒントも探すつもりでした。 初回とは思えないすごい熱量で今の自分の悩みに当てはめながら考えたりして、2日間頭がグルグルしっぱなしでした。 気づいたことや印象的だったところを書き留めておきます。
コンテンツ
バランスが良いなぁというのが率直な感想です。 首都圏と地方、開発とQA(メトリクス)、真面目とエンタメ(?)、ワークショップ、説教などなど。スクラムに対する知識や実践のレベルがどのような人でも必ず何かを取れるようなコンテンツの作り方だと感じました。 当たり前かもですが、地元関西のコンテンツがしっかり入っていて関西の層の厚さを感じました。
参加者のダイバーシティ
参加者は日本どころか世界からも来ていました。こういうのが普通になるっていい環境ですね。
交流
途切れることなくみんながワイワイ話していた気がします。コーヒーブレイクやネットワーキングのときは沢山の人とお話することができました。自分もたまたま隣になった発表者の方と話していたら、その方の上司と知り合いだったことから話が盛り上がりました。札幌から一緒にいったゲーム好きのいづはスクエニのエンジニアと名刺交換して舞い上がり、そのあともズッと話して舞い上がっていました。これぞギャザリング。
プレゼン
聞いたものは全部書きたいですが、3つを厳選して。
新卒日系ブラジル人がリーン&アジャイルなメトリクス管理に出会った話 Arissa Nakamura
新人でありながらアジャイルなチームにコミットして、そのチームに必要なメトリクスを取って、そのメトリクスをきっかけにして、チームの考える場を作っているというのは本当に凄いです。
- 生産性
- バグの修正時間
- ストーリーのバーンダーン
- バグの予実
アジャイルプロジェクトのメトリクスは何を取ればいいんでしょ?と思っている人はこの発表を是非聞いてほしいです。発表資料は会社のQA関係者に回したいと思ってます。
基調「公」演 ぼくたちのアンパンマンマーチ(ちんもさんの案)
元気=およべさん、勇気=きょんくんの公演(講演ではない)。いままで見た中で一番インパクトがある技術の公演だったと思います。そして多分これからもないだろうなぁ。。。
超人と見られることが多い二人の人間っぽい一面を見れたのが凄く良かったです。二人とも考えて、行動して、考えて、行動して、を繰り返していて今の状態にいるのが良くわかりました。そしてエンターテイナーでしたね。面白過ぎました。 そしてねのさんの生演奏。凄すぎる。。。しかも後で基盤チームの人と話したら、JASRACに申請しているとか。どこまでもしっかりしていることにびっくりしましたwww 元気代表のおよべさんが3月に札幌に来てくれるので、それもまた楽しみです。
スクラムフレームワークを使用する具体的な方法。僕の場合。
しーばさんのセッションは今チームリーダーとして悩んでいる自分にガツンと響きました。 しーばさんのプレゼンはいつも強い現場感(ドロドロした感)とそれを悲観的にしない強さと優しさで溢れている気がします。 https://bufferings.hatenablog.com/entry/2019/02/24/124752
自分もまずはステークホルダーと今の開発方法、開発の状況を一枚絵にしておこうと決めました。そして一歩ずつカイゼンしていこうと決めました。
今秋予定している札幌でのスクラムイベントも大阪に負けないくらい熱く楽しいイベントにしたいと思います。
面白さでは勝てないので、違う方向性でwww
RSGT2019 Day1レポート
今年もリージョナルスクラムギャザリング東京2019(RSGT)へ行ってきました。
最近は一年の計はRSGTにあり的な感覚になっている気がします。今回はアジャイル札幌のメンバーのあべちゃんと勉強会の友人である上戸鎖夫婦と一緒に参加できて最高にHappyなRSGTになりました。
基調講演 Outcome Delivery: delivering what matters / Gabrielle Benefield
Whatではなく、Whyを考えよう!
その方法としてデザイン思考+アジャイルを統合したメビウスのループを提案するという内容でした。
いきなり素晴らしいコーヒーの絵を描くワークがありました。そのあと素晴らしいコーヒー体験の絵を描きました。自分は山に登って飲んだコーヒーが美味しかったのでそれを絵に描きました。そしてGabrielleさんがコーヒーは何のために飲むのかという問いかけをして、Whyについて考えました。
問題を定義しよう!ということでは新しいことではないんだけど、デザイン思考とアジャイルをグルグル回すイメージでそこに名前を付けてフレームワークにしたのが価値があると思います。 メビウスの図の中のカードがナイスデザインでした。
そしてGabrielleはめっちゃ美人でしたよっ!!
チームワークの会社で最高のプロダクトを目指すチームができるまで -強くてスケールするチームの作り方- 天野さん 大友さん
外部のスクラムマスターだった大友さんを連れてきて、サイボウズのチームが一体となってカイゼンした話。 大友さんのチームを見る冷静な観察眼とチームにあえて変化をもたらす天野さんのコンビが凄くて色々勉強になりました。
グッと来たのは見積もりの中に入れるバッファの運用を止めたところ。なかなかできないと思いました。付け足すのって比較的簡単だと思うんですが、やめるとか手放すって難しいですよね。。。
同期会
夜はスクラムマスター講習2014@仙台の同期会に参加しました。fam333というところで飲んだのですが、クラフトビールが美味しいすぎてヤバいです。Day0もよなよなしたので2日連続のクラフトビールになります。 仙台の半谷さんや師匠のエバッキーも来てくれて、同期+スクラムマスターたちでワイワイ飲みました。札幌からの友人たちもすんなりと受け入れてくれて本当にいい人たちだなぁと改めて思いました。 スクラムギャザリングの話やスクラムの話、会社の話など1年に一回だけど集まってワイワイ話せるってめっちゃいいですね!!企画してくれた野村さんありがとうございます。
ってことで、1日目のレポートは終了です~