ソフトウェアテスト

探索的テストにおける期待値(基準)の作り方

スクラムフェス新潟2022で話した内容です。 探索的テストは基本的には期待値を自分の中に作ってテストを実施していきます。(もちろん仕様書を見ながらのときもありますが) その期待値はどうやって作るんだろう?という質問が多かったので本や自分の経験か…

JaSST'22東北レポート

9回目となるJaSST東北が無事に終了しました。 2013年にバタバタしながら立ち上げた1回目を思い出しながら、みんなと一緒に少し遠くへ来れたかなぁと思っています。 運営の視点で少し裏側を紹介できたらと思います。 盛岡での初開催 立ち上げ時には東北6県開…

スクラムフェス新潟参加レポート

今年初開催となったスクラムフェス新潟についてレポートしようと思います。 スクフェス新潟はオーガナイザーのじゅんぺーさんがAgile Testing Daysみたいなイベントを日本でもやりたい!とアツい想いで立ち上げました。自分はスタッフ兼発表者として参加する…

JaSST東京2022 参加レポート①

今年もJaSST東京に参加しています。 Day1が終わったのですが、Jonathanの話は本当に良かったなぁとシミジミ感じています。 2013年にアジャイルサムライの読書会を仙台でしていたのを思い出しました。 忘れないうちにDay1のJonathanの講演の感想をアップして…

探索的テストの「奥に続く道なき道の見つけ方」

前回のエントリ "探索的テストの「オポチュニティ」を意識する" で書いた「奥に続く道なき道」の見つけ方を書いていきたいと思います。 突然ですが、もし皆さんがハンターだとしたらどうやって鹿を探しますか?街中にいれば鹿そのものを見つけられるかもしれ…

2021年ソフトウェア系のふりかえり

2021年は会社の仕事でもアジャイル開発に関わることができました。入った時点ではチームメンバーのメンタルが最悪の状態だったので、できるところをちまちまやっていきました。正直スクラムとかの前に「信頼のある共同体」という前提が必要だと心の底から思…

実践ソフトウェアエンジニアリング 20章で好きなところ

このエントリは実践ソフトウェアエンジニアリング第9版アドベントカレンダー の23日目(実質29日目)です。 https://www.amazon.co.jp/dp/4274227944 自分が担当した20章「ソフトウェアテストー統合レベルー」にに書かれている良いテストの特性を考えてみよ…

探索的テストの「オポチュニティ」を意識する

探索してますか? 最近は色々なところで探索的テストの話を聞くようになりました。個人的に少し気になることがあるので、書いてみようと思います。 このエントリはテストの小ネタアドカレ 20日目です。 気になっていること 気になっていることはずばり、 「…

実践ソフトウェアエンジニアリング 16章で好きなところ

このエントリは実践ソフトウェアエンジニアリング第9版アドベントカレンダー の16日目です。 https://www.amazon.co.jp/dp/4274227944 自分が担当した16章「レビューの推奨手法」における好きなところを3点書こうと思います。 レビューへの向き合い方(P243…

人類よ!これがテスト自動化だ!プロの自動化エヴァンジェリストの技術を一緒に学ぼう! 参加報告

JaSST東北で一緒に活動している伊藤さん(ぷっちゃん)がエバンジェリストとして登場するということで途中から参加しました。 いいことが沢山あったので、メモを書き残しておきます。 何か間違ってたら指摘お願いします~ mabl-japan.connpass.com Q. 自動化…

爆発しがちなデシジョンテーブルを抑え込むちょっとしたコツ

今回はテストの小ネタということで、爆発しがちなデシジョンテーブルを抑え込むちょっとしたコツです。 ソフトウェアテストの小ネタの12/14担当です。 ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2020 - Qiita 爆発しがちな例 Aサーバー(以下A)からBサー…

JaSST Online のゲスト出演 第1部

今回JaSST Onlineにゲストとして招かれました。探索的テストの動画を撮って、それをみんなで見てワイワイするという形式でイベントが開かれました。最初話を受けたときはできるかどうか分からない状態でしたが、面白そう!やってみたい!と思って引き受けま…

テストの現状調査レポート2020

翻訳チームの一員として毎年翻訳しているテストの現状調査レポート2020が出ました! 今回で7回目で世界のテストエンジニアに関する調査結果が載っています。 個人的に面白かったところをピックアップします。 テスターの年収 注目はとにかくアジアです。 10…

JaSST online Anemone参加報告

今日はJaSST東北で作成した"かんばんリスト"の仕様書を使ってのテスト分析ライブ+OSTでした。 まとめは以下になります。 https://togetter.com/li/1545941 テスト分析ライブ はるすぷさんとパインさんと猫課長(にしさん)のライブが圧倒的で、技術よりのテ…

エクセルの t検定を使ってパフォーマンスを検証する

エクセルのt検定を使ってパフォーマンスを検証する パフォーマンスの検証ってどうやってますか? いままでは複数回計測して、平均値、または中央値で比較することが多かったです。 今回はもう少し厳密にやろうと思いエクセルを使ったt検定で有意かを確認して…

チワワ用の温度計

ソフトウェアテスト技法練習帳について、ka'sさんという方がTwitterでこんな感想をくれました。 示唆に富むツイートだったので同値分割担当として考えてみました。 1.1のお題を解いたのだけど同値分割、境界値分析すごいね。温度が関係するテストって実際の…

2019年のソフトウェア系のふりかえり

2019年も終わりに近づいたということで、ソフトウェア関連のイベントをアジャイル系の活動とソフトウェアテスト系で分けて、ふりかえりをしてみます。 アジャイル系の活動 アジャイル札幌のイベントもここ1、2年で多くなりました。これ以外にも読書会がコン…

受動態 or 能動態 ②

反響が良かったのでもうちょっと書いてみました。 今回は受動態と能動態のメリットを考えてみようと思います。 受動態のメリット 英訳がしやすい 会社によっては書いたテストケースを翻訳することもあるのではないでしょうか? 主語をはっきり書く英語では受…

受動態 or 能動態 ①

ソフトウェアテストの小ネタということで渾身の小ネタを書こうと思います。 ソフトウェアの小ネタアドベントカレンダーの10日目です。 ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2019 - Qiita スクリプトテストの書き方の小ネタ 自分がスクリプトテストを…

JaSST'19東北で同値分割のワークしてきました

今年で7回目となったJaSST東北に実行委員として参加しました。 2013年に立ち上げてから早7年。立ち上げたときはバタバタ過ぎて、ここまで来れるとは想定していなかったけど大分遠くへ来たなぁと改めて思いました。 ソフトウェアテストの練習帳 今年はなんと…

境界の仕様

ソフトウェアテストの#2のアドベントカレンダーの12/16のエントリになります。 今回は自分がやらかしてしまった境界の仕様の話をしようと思います。 あるセンサーのデータを収集する機能があります。 そのままデータ収集を続けるとデータが多くなって、DBの…

バグをxxと呼ぶ

バグをドラゴンと呼ぶという記事が世に出たのが2年前。 http://konifar.hatenablog.com/entry/2015/05/02/003449 そろそろ新しい呼び方を提案していく時期だと思います。 実は考え始めると難しくて、バグに対する3つの行為をうまく置き換える必要があります…

TEF道イベントの勝ちIBURIの会 ーテスト設計コンテスト優勝記念ー

TEF道イベントの勝ちIBURIの会 ーテスト設計コンテスト優勝記念ーに参加しました。 テスト設計コンテストというテストエンジニアの最高峰を決める戦いがあります。 http://aster.or.jp/business/contest/finals.html そこで優勝した北海道のチームSTUDIO IBU…